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全国各地で水の事故相次ぐ、男性2人不明 原因は離岸流

台風が接近する中、水の事故が相次いでいます。千葉県館山市では、10代の男性2人が沖に流され行方不明に。原因は離岸流とみられています。  「右に泳げだとか、前に来いとか、叫んでいる声が聞こえたので」(目撃した人)  12日朝、千葉県館山市の布良海岸。友人5人で海水浴をしていたグループが、沖に流されました。3人は自力で陸に上がり、けがはありませんでしたが、18歳と19歳の男性2人の行方が今もわからないままです。  原因とみられるのが、“離岸流”です。実は、11日も・・・ 「最初30人くらいから、最終的には40~50人くらいが流れるような感じですね」(ライフセーバーの男性)  千葉県勝浦市の守谷海水浴場で、海水浴客らが次々と100メートルほど沖合に流されました。その数、実に40人。ライフセーバーたちが救助に当たりましたが、44歳の男性1人が死亡しました。  「完全に、もう、ああ、きょうここで死んじゃうんだな俺って思って」(救助された男性)  こう話すのは救助された男性。男性は海で30分ほど浮いて救助を待ったと言います。一緒にいた女性も、手や足に大きな擦り傷を負いました。  ここで起きていたのも・・・ 「1か所にリップカレント、離岸流に乗って、沖の方に30~40人が固まって流されるような感じでした」(救助にあたったライフセーバー)  離岸流とは、海岸に打ち寄せた波が沖へ戻ろうとする時に発生する強い流れのこと。その怖さは流れの速さです。  海上保安庁が離岸流を調査した映像。海に入れた着色剤が、1分後、2分後、3分後と瞬く間に沖へ流さていくのがわかります。  「(Q.離岸流は台風の影響も受けるか?)はい、当然です。普通のときでも離岸流は起こるんですけど、特にこういう大きな波が入ってきたときには、いろいろな所で比較的大きな離岸流が起こるとされています」(水難学会 斎藤秀俊会長)  では、離岸流に巻き込まれると、どのようなことがおこるのでしょうか。秒速2メートルの離岸流を再現した実験。 「どんどん流されていきます」(記者)  大人が全力で泳いでも、全く前に進みません。  2人の行方がわからなくなっている布良海岸。12日に取材していると・・・ 「今ですね、まさに。(Q.縦にぐっと伸びてますよね?)あれが一つの見極めのポイントになってくると思います」(ライフセーバー)  捜索が行われている近くの海水浴場でも離岸流が発生。遊泳禁止の措置がとられていました。  専門家は、台風が発生するこの時期は、特に注意が必要だと指摘します。 「『土用波』というもので、夏のちょうど今くらいの時期に発生する台風から来た波」(水難学会 斎藤秀俊会長)  11日に40人が流された現場でも、台風の影響を受けたこの「土用波」が、大きな離岸流を引き起こした可能性があるといいます。12日は愛知県田原市の海水浴場でも、9歳と6歳の兄弟が溺れ、兄が死亡しました。台風の接近前から、海のレジャーには注意が必要です。(12日16:29)…

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情報元: TBS NEWS

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