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ハザードマップ想定域外の避難所も浸水
先週の台風21号と低気圧による大雨で、千葉県と福島県で合わせて10人が死亡し、2人が行方不明となっています。千葉県茂原市では、避難所に指定されていた公民館も浸水しましたが、そこは市のハザードマップでは、浸水が想定されていなかったことが分かりました。千葉県茂原市の中央公民館から報告です。 玄関にはまだ泥が残った状態です。中に入ろうとすると、玄関の前には、泥で汚れたいすやテーブルなどが並んでいます。 ここは先週の金曜日、大雨に備えて住民16人が避難していたのですが、午後4時ごろから浸水が始まり、ひざの上あたりまで浸水したことがわかっています。そのため住民らは、300メートルほど離れた市役所まで警察のボートを使って再度、避難を余儀なくされたということです。現在、水はひきましたが、外に置かれている変電設備が壊れ、館内の一部では今も電気が使えない状態です。 この中央公民館ですが、これまで1989年や2013年に起きた水害でも浸水被害に見舞われていました。しかし、ここは、市の洪水ハザードマップでは、浸水が想定されるエリアに入っていなかったことが新たに分かりました。これについて茂原市は、「千葉県のデータを基にハザードマップは作られるので過去の浸水履歴は反映されていなかった」「住民には別の防災マップで危険を知らせていた」と説明しています。 この大雨で茂原市では男性が1人亡くなり、50代の女性が現在も行方不明のままです。住民の避難に課題が残る形となりました。(28日11:33)…
情報元: TBS NEWS