ここから外部サイトに移動します

半日の雨で氾濫・土砂崩れ相次ぐ

25日の半日で1か月分の記録的な大雨が降った千葉県茂原市などでは、河川の氾濫や土砂崩れが相次ぎました。  「田畑でしょうかね、その田畑にも茶色く濁った水が押し寄せまして、孤立している住宅というのが、この辺り、多くみられるんですね」(記者)  「広範囲で浸水してしまっています。用水路と道路の見分けがつきません」(記者)  住宅街も浸水、家の周りは水没しています。茂原市内を流れる一宮川など3つの川、10か所で水があふれたのです。  「床下収納庫が浮き上がるほど、水が入ってきた。(Q.外に出られませんよね?)出られません」(茂原市の住民)  「茂原市内のショッピングモールです。普段は、お客さんで賑わっているということなんですが、中では、片付け作業が行われています」(記者)  ショッピングセンターの1階部分が浸水、膝の高さまで水が来たそうです。25日夕方、店の裏にある豊田川の水があふれました。店の中にも水が入り始め、どんどん水が流入し、食品売り場が水没、商品が流れていきます。店は早めに閉めたそうですが、帰れなくなった客やスタッフが2階に避難、26日朝まで店内で過ごしたといいます。  「こちらの地区では、軽トラックを運転していたとみられる男性が亡くなりました。水は、一時、この高さまで来ていたことが分かります」(記者)  軽トラックに乗っていて、逃げようとしていたのでしょうか。長南町では、81歳の男性が、道路脇の側溝で倒れているのが見つかりました。  「水没した車に人がいなければいいなと思って。出られなかったので」(通報した男性)  同じ場所で25日撮影された映像を見ると、田んぼも道路も全く見えないほど冠水。水が道路を川のように流れていました。  また、長柄町では男性2人が死亡しましたが、町は、大雨警戒レベル4の避難勧告や指示を出しておらず、レベル3の避難準備情報にとどめていました。避難準備情報を出した後、短時間で川が氾濫したため、町は「危険な状況での外への避難呼びかけを避けた。適切な対応だった」としています。  「鹿島川、そして高崎川が合流していますが、この辺りで1か所ではありません。広い範囲で、田畑、住宅が浸水しています」(記者)  佐倉市では、道路や工場、畑など広い範囲が水につかり、車やトラックなどが今も取り残されています。  「現在、午前10時なんですがこちら、住宅街が水に浸かっています。一部の住宅では、住民が取り残されているという情報もあります」(記者)  床上浸水した住宅では、消防による排水作業が行われました。  「夕方6時にこうなったけれども、9時には全部放水して空っぽに。深夜に増水して越水した。みんなびっくりですよ」(住民)  バスも水に浸かりました。このバス会社では、午前3時頃から車庫にあったバス60台ほどを避難させようと動かしましたが、3台が間に合わなかったということです。  一方、千葉県の印旛沼では、周囲の川から流れ込む水で水位が上昇。25日、雨があがってから17時間余りがたった後の午前11時半、氾濫危険水位に達しました。周辺の地域では注意が必要です。  「県道147号線を土砂が塞いでいます。トラックもなぎ倒し、家に襲いかかりました」(記者)  土砂崩れも相次いでいます。千葉県長柄町では、周囲の道路が土砂で塞がれ、孤立する人が相次ぎました。千葉市緑区では、土砂崩れが2件相次ぎ男女3人が亡くなるなど、県内の土砂崩れは100か所以上に上ります。千葉県と福島県では、これまでに10人が死亡、1人が行方不明となっています。(26日17:13)…

本文を見る

情報元: TBS NEWS

メールマガジン登録・解除