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【目指せ成層圏】千葉工業大学ら小型ロケット洋上発射実験 発射場に大林組の投錨技術を採用 | 建設通信新聞Digital
千葉工業大学とASTROCEAN、大林組の3者は、10月に小型ロケットの洋上発射実験を実施する。ロケットの洋上発射実験は、3月に続く2度目。ロケット発射場には、大林組の投錨技術「スカートサクション」を採用する。 実験は、10月12日から14日のうち、天候がよい時間で計4回の打ち上げを予定している。実験場所は、千葉県御宿町の網代湾沖400m。千葉工大が主催するロケットガール&ボーイ養成講座に参加する高校生が製作した3機と千葉工大生が実験・実習で製作した1機の火薬類を使わない小型ハイブリッドロケットを打ち上げ、高度200mへの到達を目指す。ハイブリッドロケットは、大学生と高校生が設計し、製作から打ち上げまでを通じてものづくりのノウハウやプロジェクトのマネジメントを学習しつつ、専門知識の獲得を狙う「アクティブラーニング」の一環として実施する。前回は、千葉工大と惑星探査研究センター(PERC)、ASTROCEANが、超小型ロケットを高度250mまで打ち上げ、成功した。 今回は、ロケット発射用浮体のサイズを前回より一回り小さくし、洋上への運搬性能や設置作業の効率性を向上させ、大林組が洋上風車の基礎とアンカーに適用するために開発した「スカートサクション」も採用する。夜間も浮体を係留することで、実験ごとに浮体を発射場所まで運搬する作業を省略し、打ち上げに適した天候を探ることに注力する。同社は、スカートサクションのロケット発射用浮体への活用や発射台の振動計測などを担当し、射場の建設・運営や将来の宇宙開発への貢献を目指す。 今回の成果は、2020年度に予定している高度30㎞の成層圏への到達を目指した千葉工大製小型観測ロケットの洋上発射実験に応用する。 建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら…
情報元: 建設通信新聞Digital