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台風15号被害――オール電力で挑んだ停電復旧の軌跡

9日午後、千葉市中央区で行われていた復旧作業。関東に上陸したものでは過去最強クラスの台風15号。強風による巨大な飛来物が配電設備に大きな被害をもたらした。    9月9日未明、千葉市に上陸した台風15号は、千葉県を中心に各所に甚大な被害をもたらした。千葉市で最大瞬間風速毎秒57.5メートルを観測する、強大な台風により、93万4900件(9日午前7時50分時点)が停電。東京電力パワーグリッド(PG)は、北海道から沖縄までの電力9社や電気工事会社から過去最大規模の応援を受け復旧に臨んだが、復旧作業は異例の長期戦となった。9月30日現在、一部を除きおおむね停電は解消した。台風被害からの復旧の模様を写真で紹介する。   台風が残した大きな爪あと  経済産業省の試算では、台風15号により倒壊・損傷した電柱は約2000本。昨年、近畿地方を中心に被害をもたらした台風21号と比べ、被害エリアは狭いが、被害規模はおよそ1.5倍にのぼった。鉄塔も2基倒壊。復旧作業を行うために向かった現場では、大量の樹木の倒壊や土砂崩れなど台風の爪あとに直面した。   鉄塔2基倒壊。10日までに応急復旧 千葉県君津市内では送電鉄塔が2基倒壊した。10日夕までには被災区間を迂回し、応急的に送電を復旧。倒壊現場では倒壊した鉄塔の再建に向けた準備のため、東電PG千葉建設センターやTLCらが現地調査を行っていた(10日)。   倒木が作業車両を阻む 今回の台風では、倒木により道路がふさがれ、車両が通れない状況があちこちでみられた。写真は鉄塔の倒壊現場近く。木々や電柱がアスファルトを覆い隠し、道路標識がかろうじて道であることを示している。東電PGの社員が状況を入念にチェックしていた(10日)。   難しい現場を前に 千葉県市原市ではゴルフ練習場のポールがネットごと倒れ、配電設備も大きな被害を受けた。現場では東電PGと応援の東北電力、ユアテックの3社が現状を確認していた(10日)。     復旧へ全力  台風15号による被害は千葉県をはじめ、関東地方の広範囲に及んだ。東京電力PGは自社の要員・電源車に加え、他の大手電力からも高圧発電機車や要員の応援派遣を受けながら、各地で復旧作業を進めた。…

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情報元: 電気新聞ウェブサイト

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