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東京五輪効果に沸く町、移住者増え建設ラッシュも

2年後に迫った東京オリンピック・パラリンピック。その効果に早くも沸いている町があります。急増する人口に建設ラッシュ。一体、この町に何が起きているのでしょうか。  2020年の東京オリンピックで初めて正式種目に選ばれたサーフィン。その会場となるのが、房総半島の九十九里浜にある千葉県一宮町です。この海辺の町に今、大きな変化が出ています。  「サーフィンやってる人?」  全校児童のなんと3分の1がサーフィンをやっているというこちらの小学校。最近になって、町に引っ越してきたという子どもが少なくありません。  「サーフィンがうまくなりたいので、湘南から引っ越してきました」(小学3年生) 「パパのサーフィンの会社の関係で引っ越してきました」(小学3年生)  家族で町に移住してくるサーフィン関係者が増加。一時は大きく落ち込んだ児童の数が10年前の倍近くにまで急増しています。  「右肩上がりのV字回復」(一宮町立東浪見小学校 伊坂昭男校長)  人口1万2000人ほどの一宮町には今、毎年500人を超える人たちが移住してきています。周辺の自治体が過疎や人口減少に悩む中で驚くべき事態になっているのです。  「安定して波乗りできるから住むなら一宮がいい」(都心から来たサーファー)  もともと一宮町の海岸は、日本屈指のサーフポイントとして知られてきました。さらに、東京まで電車でわずか1時間という利便性や地価の安さもあって、10年ほど前からサーフィン関係者の移住が増え始めました。そこに目をつけた町が3年前、一宮町版サーフォノミクスを打ち出しました。サーフィン中心の町づくりで、経済を活性化させると宣言。  「サーファーの方々の消費行動を、全町的な渦の中にもっと大きく取り込んでいく」(一宮町 馬淵昌也 町長)  そのまさに目玉としてオリンピック初となるサーフィン競技の会場に名乗りを上げ、見事選ばれたのです。オリンピックに向け、世界的なプロサーフィン大会を3年続けて招致。住宅や宿泊施設などの建設ラッシュも一気に加速しています。  「3倍4倍のペースで建築されている。これからオリンピックが開催されるまで、ますます活況になってくるのでは」(波乗不動産 佐々木真 代表取締役)  一方、内陸側では、シャッターを閉じた店が並ぶ現実もあります。サーフィンと直接関係ない内陸側にも効果を広げられるか。オリンピックまでの一過性の盛り上がりで終わらず、その先の発展につなげられるかが、これからの課題となります。  「我々の地域がより長く発展する、そういう形を作り上げなくちゃいけない」(一宮町 馬淵昌也 町長)  2年後に迫ったオリンピックは、海辺の小さな町にどんな変化をもたらすのでしょうか。(20日18:15)…

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情報元: TBS NEWS

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