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イチゴ農家に朗報か 救世主は飛ばないテントウムシ

約2割ものイチゴが出荷できない状況に陥っている。主な原因は、アブラムシなどの害虫だ。そんな農家を救うべく登場したのは、全く飛び立たない「テントウムシ」だった。  冬の味覚といえば真っ赤なイチゴ。農家ではこの時期、収穫で大忙しなのだが…。害虫が葉や茎を食べることで生育が悪くなって元気がなくなってしまったり、害虫が実を傷付けたことで変色してしまったりしている。  イチゴ農家・荒居さん:「約2割くらいの被害がありました。せっかく作ったものが販売できないとツライ気持ちになる」  原因の一つはイチゴの大敵「アブラムシ」だ。そこで、農家が導入したのがテントウムシだ。何とアブラムシを一日約100匹捕食し、駆除してくれるというのだ。1平方メートルあたり2匹程度、投入すると、アブラムシから農作物を守ってくれるという。しかし、テントウムシは高い所に登ると飛び立っていく習性がある。どこか遠くへ行ってしまわないのだろうか…。  イチゴ農家・荒居さん:「テントウムシは“飛ばない”ようにできているので…」  飛ばないテントウムシとは一体、どういうことなのか。害虫駆除用のテントウムシを開発した千葉県東金市にある農業大学校を訪ねた。  千葉県立農業大学校「病害虫専攻教室」・清水敏夫先生:「テントウムシは畑に放しても、そこにアブラムシがいても飛んでいってしまう性質がある。テントウムシの羽に樹脂を付けて飛ばなくするという方法を行っている」  確かによく見てみると、羽の部分に透明の突起物が。固定に使う樹脂はテントウムシや作物に無害なものを使用。また、繁殖や捕食能力などには影響はなく、樹脂は約2カ月で剥がれ、再び飛べるようになるという。清水先生らはこのテントウムシの研究を発表したところ、世界的にも注目されたという。  千葉県立農業大学校「病害虫専攻教室」・清水敏夫先生:「今後の農業はテントウムシなど天敵の力を借りたもの、農薬をなるべく減らしてテントウムシや他の生物にも優しい農業が求められてくるのではないかと」…

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情報元: テレビ朝日 | テレ朝news

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