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“千葉”が地球史に、地質時代「チバニアン」正式命名
「ジュラ紀」や「白亜紀」など、地球史の一時代を示す新たな名称に、日本の千葉県にちなんだ「チバニアン」が使われることが正式に決まりました。 17日午後、千葉県の市原市役所にかかってきた1本の電話。 「GSSP(地質時代の境界)に決まりました」(市原市教育委員会 今泉敬士郎課長) それは“新時代の誕生”を告げるものでした。地質学に関する学術団体、国際地質科学連合は、17日、韓国の釜山で開かれた理事会でおよそ77万4千年前から12万9千年前の時代をラテン語で「千葉の時代」=「チバニアン」と名付けることを正式に決定しました。一体、なぜ「チバニアン」なのでしょうか。 「養老川沿いのこちらの河原には、チバニアンの地層が見られます」(記者) その理由は市原市の養老渓谷にある、この地層にあります。地球史の時代を区分する「地質時代」は、生物や気候、地球の磁場などをもとに決められています。たとえば、恐竜が君臨していた「ジュラ紀」の由来は、時代の始まりを示す地層がある「ジュラ山脈」にちなみ名付けられました。 そして今回、名称が決まった「チバニアン」の時代。この時代は、地球の磁場が南北逆転し、現在と同じ状態になっていて、養老渓谷の地層にはその“逆転”を示す成分がしっかりと残されていたのです。 地質時代を示す「標準地」と認められた地層には、金の杭=“ゴールデン・スパイク”が打ち込まれます。この光り輝く金の杭が今後、日本に初めて打ち込まれることになるのです。 「チバニアン」の正式決定をうけ、市原市長のもとにも報告の電話が。 「おめでとうございます。ありがとうございます。すばらしい、OKです。決まりました。ゴールデン・スパイクが決まることを望んで、金色のネクタイを探して金色のネクタイをしてきたのですが、朗報が届いたので本当にうれしく思ってます」(小出譲治 市原市長) 地元も喜びに沸いています。 「これをきっかけにもっと認知していただいて、地元の子どもたちはもちろん、こんなすごいのが自分の家の近くにあるっていう意識を持ってもらえたらうれしい」(田淵町会広報部 石井あゆみさん) 市原市は今後、「チバニアン」の誕生を観光客誘致につなげていきたいとしています。(17日15:28)…
情報元: TBS NEWS